特に夏休みに限らず、冬休みや春休みでも良いのですが、ある程度の長期間の休みがある時に、1度だけ自分の限界に挑戦してみるといいです。

 

ここで言う「限界に挑戦」とは、1日に何時間勉強をすることができるかの限界に挑戦してみるという意味です。

 

1度でもその限界に挑戦するとあなた(中学生)の中で「何か」が変わります。

夏休みは限界に挑戦してみるといい

自分の限界に挑戦すると何がかわるのでしょうか?

それは雨の後に急に晴れ間が広がり虹が出るかのような劇的な良い変化が期待できるのです。(具体的には今回の後半でお伝えしますね)

どのようにして限界に挑戦するか?

まず何が変わるのかをお伝えする前に、限界に挑戦するのは具体的に何をどうしたら良いかをお伝えします。

 

単純に言えば、1日に何時間勉強ができるかに挑戦するだけです。

しかし、実行にあたり注意点もあります。

 

具体的に言いますと、朝起きてから寝るまでの間に、必要最低限の勉強ができない時間、たとえば、食べる時間、トイレ、お風呂、そして寝る時間以外の時間をすべて勉強の時間にしてみるわけです。

 

もちろん、それを休み中ずっと続けるわけではないので、その日だけは食べる時間もできるだけ短くして、お風呂もシャワーだけにして短時間にして(あるいは1日くらい入らなくても良いかも?)、寝るのも普段よりも少し遅くしてみるほうが良いと思います。

 

それをできれば2日続けて(つまり2日間)やるか、最低1日だけでもやってみて下さい。

 

ただし、注意点もあります。

まず、必ず適度に休憩は取って下さい。

 

人間それほど長時間集中ができませんので、1時間からせいぜい2時間に1度くらいは休憩して、というか気分転換に少し身体を動かすとか、寝転がって伸びをするとかして休憩をして下さい。(もちろん意外と集中できて気付いたら2時間以上続けて勉強していたという場合はそれはそれでそのほうが良いです)

 

休憩時間は短くて済むなら短くて構いませんし、長くても10分程度にしておいて下さい。

それ以上の休憩はリズムを崩すだけですから。

 

また、必ずご両親にはあらかじめ今日は(あるいは今日明日は)勉強を思いっきり頑張るので用事を言いつけられたり、言葉は悪いですが、邪魔が入らないように配慮して欲しいと伝えておいて下さい。

 

つまり、自分が本気になれば1日に何時間勉強ができるのか、そして単に長時間だらだらと勉強しても意味がないので、その長時間をどれほど勉強に集中できるかに挑戦してみるわけです。

 

とは言え、大好きなゲームや趣味ならばそれも楽しいのでしょうが、嫌いな勉強はどうなのでしょうか。

 

だからこそ、今日1日くらいは(あるいは2日間だけは)強制的な強化合宿だとでも思って頑張ることと、それ以上に、何時間できるのか記録に挑戦! というゲーム感覚で限界に挑戦してみると良いでしょう。

すると何かが変わる。いったい何が変わるのか?

たった1日でも一気に勉強がわかるようになる

1日とか2日だけならば思いのほか長時間の勉強ができることに驚く

自分にとっても限界とまではいかなくても「勉強を頑張るという目安」わかる

これらの効果があるのです。これはやってみるとわかるのですが、かなり不思議な感覚ですよ。

 

今まで苦手だった教科が急にわかるようになって驚いたり

ゲーム感覚でやると嫌いだったはずの勉強なのに意外と長時間できたり

先ほど例にあげたように雨で暗かったのが一気に晴れて虹まで見られるような景色が変わるような感覚が得られたりとやってみて悪いことは何もないどころか良い事ばかりだと思います。

 

ただし、私に言われてではなく、親に言われてでもなく、私の話を聞いて「それなら騙されたと思って1度やってみようか」と自分から頑張ることを決めることが重要です。

 

すこしオーバーなたとえですが、まるで悟りの境地に達するような感覚を得られる場合もあります。

そしてそこまでいかなくても、当然その後の勉強の成績アップに大いに役立つのです。

なぜ限界に挑戦するとそのようなことが起こるのか?

わかりやすい例をあげれば、たとえば何かを覚えることを想像してみて下さい。

私が以前にお伝えした記憶力(思い出す力)を鍛える方法でかなり記憶力が鍛えられていれば話は別ですが、(それでも限界に挑戦する意味はあります)、多くの中学生は仮に今日何か重要な英単語や数学の公式、理科や社会科の重要ポイントなどを覚えたとしても、数日もすると忘れてしまうこともありますね。

 

ところが、1日に何時間も限界に挑戦するほどに勉強をやれば、今日覚えた重要事項がまだ記憶に残っているうちに(思い出せる状態のうちに)次に進めますから、重要事項を踏まえて次に進んだ時に今までにない効率の良い勉強になるのです。従って、その教科が今までよりも理解しやすくなり、今までよりもその教科がわかるようになりますので、少し簡単になったような気分を味わえます。つまり苦手意識が少なくなり、得意という意識が強まるわけです。

 

今まで苦手と思っていた教科が意外に簡単に感じられるという経験はまるで勉強ができるための何かをつかんだような(というか実際につかむことができるのですが)感覚を実感できるのです。

 

これは大きな自信となり、その後の成績アップに大きく良い影響を与えてくれます。

 

これは記憶力に限ったことではなく、理解力や思考力でも同じような感覚を実感できます。

そして、さらに良い効果は、1度でも限界に挑戦するほど長時間の勉強を自分から進んで集中してやることで、その後しばらくは今までよりも長時間勉強しても、意外と短時間しか勉強をしていないような感覚になることができます。

 

これはたとえるならば、野球で重いバットで素振りをした後にいつものバットで素振りをするといつものバットがいつもよりも随分と軽く感じてしまうのと同じです。

 

なので、その後も自分が思っていたよりもたくさんの時間を勉強しても意外と集中できてそれほど長い時間を勉強したような疲れもなく時間感覚も良い意味変わり、自然と一定期間は長時間を集中して勉強をすることができるようになるので、必然的に成績アップにつながります。

 

つまり、たった1日で成績なんてそうそう上がるはずがないと思っていた固定観念(思い込み)が実はそうではなかったということが実感できて、勉強をすることにも前向きになれることも効果のひとつです。

 

これ以外にもメリットはまだまだありますが、追々お伝えしますので、夏休みには是非1度自分の限界に挑戦してみて下さい。

 

ただし、くれぐれも無理をしすぎて体調を崩さないようには注意をして下さいね。

 

今回お伝えしたことは一見すると無茶で無意味なことをおすすめしているように見えるかもしれませんが、私も昔実行してその効果を実感していますし、私がこれを伝えた中学生たちもみなさんその効果が想像以上に大きかったと実感しています。

 

是非お試し下さい。