中学生にとって今さら言うまでもないかもしれませんが勉強法は非常に重要です。
なぜなら、勉強法がわからないと勉強ができないわけではないのですが、勉強をしないことの言い訳にしてしまいがちです。従って勉強ができるようになりにくい。
逆に勉強法が本当の意味で(ここ重要です)わかれば、それは「この勉強法で勉強すれば成績が上がるのでは?」という期待感や希望につながります。それは即ち「中学生のやる気を引き出すための基本」でお伝えした夢を与えることにもなり、やる気にもつながります。
しかし、一言で中学生の勉強法と言っても注意すべき点や重要なポイントがあるのです。
往々にして教師や書籍が奨める勉強法は役に立たない
極端な例をあげてみましょう。
仮に「東大生が教える画期的勉強法」というものがあったとして、それはそれでなんとも凄そうですが、その勉強法は成績が良くない生徒に役立つのでしょうか?
断言はできませんが、まず役立てることは無理でしょう。到底真似できません。
それは凄い! なんて思って実践してみて成果がでなければ逆に自信喪失にもつながりかねません。
「こんなに凄い勉強法でも成績が上がらないんだから、僕(私)は頭が悪いんだ」なんて思ってしまいかねませんね。
そもそも、成績の良い生徒の勉強法と成績が良くない人の勉強法は別物
東大生はもちろんのこと、学校の教師も塾講師も、勉強法に関する書籍の著者もほぼ全員が幼少の頃から勉強ができた人ばかりだと言っても過言ではありません。
つまり、「塾や家庭教師では中学生に決して教えられないこと」でお伝えした基礎体力のような記憶力や計算力、読解力などが何らかの理由で元々良かった人たちばかりです。
ここまで言えば、もうおわかりですね。
記憶力や計算力、読解力がまだ伸びていない中学生にとっては真似ができるはずがありません。
ですので、自分の現時点での学力に合った勉強法で勉強をしなければ効果はありません。
しかし、勘違いをして頂きたくないのは、仮に記憶力や計算力、読解力が乏しいからと言って、計算練習や漢字の書き取りのような退屈な勉強を、まずは基礎体力をつけると思って真面目に頑張れという意味ではありません。
時々、中学生にたいしても学力が小4程度であれば小4の問題集まで遡って勉強をさせるという指導をされる方がいらっしゃいますが、あまり効率が良いとは言えません。
もちろん、退屈な勉強でもそれを努力できればその努力は素晴らしいことですし、中学生が小学生の計算ドリルをやろうと思うやる気は素晴らしいと思いますが、できることならそのやる気をもっと効率よく活かして欲しいですね。
勉強はただ長時間頑張れば良いわけではなく効率良く短時間で終えることも重要です。
中学生本人が本当に納得しなければ効果は半減
勉強法を知るにあたって非常に重要なことの2点目は、実際に勉強をする中学生本人が納得してその勉強法で勉強をするということです。
納得すること。腑に落ちること。これが非常に重要なのです。
もう少しわかりやすく説明致します。
とある勉強法を知ったとして、仮にその勉強法が非常に優れたものであったとしても、実際にその方法で勉強をする中学生のお子様が「こんな勉強法で本当に成績が上がるのだろうか?」と疑ったままの状態では効果は半減してしまうということです。
今までの私の記事をお読み頂いた方ならこの理由はおわかりですね。
中学生本人が勉強法を知った時「なるほど!」と思い、「こうやって頑張れば(この方法なら)きっと勉強ができるようになる!」と確信が持てるならば、つまりそこを納得して勉強をするなら、それは希望であり(夢であり)、プラスの気持ちで取り組めますから脳も勉強を受け入れやすくなるわけです。
そもそも、中学生に限らずお子様が勉強をしなかったり、言うことを聞かなかったりするとき、その原因は、やるべきだと納得していないからということが往々にしてあります。
逆に子供と言えど、むしろ子供だからこそ、腹に落ちれば(納得できることならば)素直に自分から、つまり自主的に行動を起こすものですよ。