中学生に限らず、小学生も同じなのですが、勉強と囲碁は非常に相性がいいのです。
なぜなら以前の記事でもお伝えしたように、勉強での成績アップに必要な力が自然と身につくからです。
中学生の勉強と囲碁は相性抜群と言っても良いくらいに囲碁は良いですよ。
それでは前回お伝えしたように重要なポイントである「自然に」という点について今回は詳しくご説明しますね。
なぜ囲碁は学力が自然に身につくのか?
囲碁をやるだけで、勉強で成績アップするために必要な学力が自然に身につくというのは非常に素晴らしい効果ですが、なぜ囲碁にそのような力があるのでしょうか。
それには人間の脳のメカニズムが関係してきます。
人間の脳はそのようにできているから。
一言で答えてしまえば、こんな答えになってしまいますが、これでは意味不明だと思いますから、わかりやすく解説しますね。
以前にもお伝えした通り、人間の脳にとって好きか嫌いか、楽しいか楽しくないかという感情は非常に重要なものとなっています。
勉強は嫌いな子のほうが圧倒的に多いですが、そんな勉強でさえ脳が好きとか楽しいと勘違いしてくれれば成績は自然とアップしてしまうと言っても過言ではないくらいにこの感情は脳にとって重要な判断材料なのです。
話を囲碁に戻すと、囲碁はルールがほとんどわかっていなくても実際に対局(対戦)することができます。
今の時代は昔と違い、相手がいなくてもコンピューター(AI、つまり人工知能ですね)を相手に対局ができます。
そして、必要最低限の簡単なルールだけを教えて子供にやらせてみると「囲碁は楽しい」と言う子が多いのです。
最初はためしにうちの息子にルールも教えずに無料のスマホゲーム(囲碁ゲーム)をやらせてみたのですが、意外と楽しいと言って何も教えていない状態で結構上達してしまったようです。
この楽しみながら少しでも上手くなる過程が非常に良いのです。
実際に楽しいと感じてゲームをしているわけですから脳も楽しいと判断しているわけです。
そして囲碁が少しでも上達するには記憶力や理解力、思考力を使わないことには勝てませんから、脳は楽しいから勝手にこれらの力を自然と発揮してしまうわけです。
つまり、自然とこれらの力が鍛えられてしまうわけですね。
これは以前にお伝えした国語の勉強法である読書の場合と同じです。
読書を楽しいと思えば、脳はもっと楽しみたいと感じて自然と読解力を発揮する結果、読解力が伸びるのと同様に、囲碁が楽しければ脳ももっと楽しいと感じたいために必要な力である記憶力、理解力、思考力などを自然と発揮して伸ばしてくれるわけです。
脳は意外と欲張りですから、楽しいと感じればもっと楽しくなることを求めて、その結果として楽しく自然と必要な学力が身についてしまうということです。
ですが、必要な学力が身についたからと言ってすぐに成績がアップする子ばかりではないですが、必要な力さえあれば、その後はやる気さえ引き出せば意外と簡単に成績アップするはずです。
囲碁をきっかけに成績アップさせた経験はまだありませんので、今後試してみますが、これは今までの経験上まず間違いないと確信しています。